IT業界は人材不足から売り手市場といわれていますが、プログラマーも需要に供給が追い付かない状況が続いています。このプログラマーという職種は、学校に通って資格を取得しなければ就職出来ないというものではありません。そのためあれこれ悩まずにまずは働きたいというのであれば、条件さえ合えば就職することも可能です。しかし未経験者がいきなりプログラマーとして仕事を始めるには、どこかでプログラミングを学習しておく必要があります。それは未経験者可というプログラマー募集の求人案件に応募することが前提であっても、同じです。もちろん会社勤めを始めてからその企業が実施する研修を受けられるのかもしれませんが、それだけで現場の戦力になろうとは考えが甘いでしょう。そもそもプログラマーを仕事に選ぶのであれば、予めかじっておく程度の興味はあって然るべきです。
今やプログラミングに興味を抱いて、自分でも何か作ってみたいと考えるならば、書籍やWeb上に情報は溢れています。従って自分なりのやり方で独学する、ということも可能です。まずは初心者用の定評のあるテキストを探して、自分のペースで読み進めながら、実際にプログラムを作ってみることを繰り返します。もちろん独学をするからには、最低限の学習環境を整える必要がありますし、プログラミング用語や操作方法を覚えなければなりません。また躓いた時にその問題を解決する方法を、一つ一つ自分で探さなければなりません。学習内容が理解出来ず、やる気をなくしても自分で自分を鼓舞し続ける以外に、誰も助けてくれる者はいません。そのため余程好きでのめり込んでいる人でなければ、ゼロから独学でプログラミングを学ぶことは厳しいかもしれません。
近年はパソコンを仕事や勉強で使うことが当たり前になっており、それだけ一般に普及しています。そのためプログラミングを学ぼうという人も増えており、大学や専門の学校で学習することが出来ます。学校に通うのであれば、定まったカリキュラムのうち自分の実力に合せて、同レベルの友人と共に学習することが出来るので、やる気を維持しやすいといえるでしょう。また分からない点は誰彼となく気軽に質問することが出来ますし、提供される情報も豊富で、何より学習の仕方を覚えることが出来るのです。まだ若くてこれから大学進学を目指すのであれば、学習時間にもある程度余裕があり、実践的ではなくても併せて様々な経験を積むことが可能です。その点、社会人や第二新卒で未経験からプログラマーを目指すという場合には、学校に通う時間が無駄に思えるかもしれませんし、実際のところ机の上の知識がそのまま現場に通用するというものでもないのです。
フリーランスになっても、インターネットにいつでもどこでも素早くアクセス出来るという大変便利な今の環境は、案件探しに有効です。これまでの営業といえば、人脈から少しずつ仕事の輪を広げるといったものでしたが、ネット上の潜在的なクライアントの数は桁違いです。そこでブログやホームページや専門サイトを上手に活用して、実績をアピールすることは大切です。しかしもっと効率よく仕事を獲得したければ、クラウドソーシングなどを利用したサービスや、求人情報や開発案件の情報を提供してくれる専門のエージェントを利用する手があります。
プログラミングの基礎を学んで、プログラマーとしての現場経験を積むうちに、最初は未経験から始めても、やがて上流工程を担当するようになるでしょう。プログラミングは慣れれば誰でも出来るようになるものですが、その知識を基に上流工程では、更にコミュニケーション能力が求められます。例えばクライアントから直接要求を聞き取って、正確にそれを汲み取った設計や要件定義が出来なければなりませんが、それは理系よりもむしろ文系が得意とするところかもしれません。相手の立場を想像して上手に情報を聞き出す技術や、相手に分かりやすく伝える技術が必要になるのです。
プログラマーを目指してプログラミングの基礎を学ぼうという場合、独学でやり通す覚悟を固めるのは並大抵のものではありません。初心者向けの定評のある書籍も出回っており、ネット上にも情報は溢れていますが、そもそもふさわしい学習環境を整えなければなりません。そして疑問を解消するための検索方法を知らなければ歯が立ちませんし、躓いても自力で起き上がらなければなりません。その点学校に通えば、カリキュラムに沿って無理なく学習出来るように指導してもらえますし、共に頑張る友人も出来て、実践向けではなくても様々な経験も出来ます。